昨日、JCサービスHPに、「グリーンインフラレンディングによるファンド資金の返済について」経過報告が掲載されました。
https://jcservice.co.jp/news/20190426.pdf
毎回のことですが、JCサービスの発表を信用すれば、一応GIL投資家にとってはわずかに朗報と言える内容になっています。
前回報告から進んだ点は、「④当社及びGIL社としましては、上記の他に、バイオマス発電所2案件及び、海外水力発電所1案件につきまして、早々の契約締結を見込んでおり、かかる契約に基づく入金によってGIL社による募集総額の60%程度については、返済の目途が立つこととなります。」中略「この度、新たに④における海外水力発電所1案件(募集額約2.5億円)につきまして契約が完了し、かかる契約に基づく入金によって、関係会社を通じてGIL社に元本返済が完了しています。」との箇所になります。
ただし、この海外水力発電所案件は、昨年供託されて返済方法についてマネオマーケットと揉めている案件のリファイナンス案件分だと思われますので、今回返済案件のみ該当ファンド出資者に返済されるということはないと思われます。
いまだに供託分については返済方法について協議中ということですが、いい加減にしてもらいたいですね。
NHKの取材に対して、マネオマーケットは「返済が滞っている事業にもすべて実態があることは確認している。融資先の企業は、今後も資金を返済する意思があり、1つでも多くの事業を売却できるよう支援していきたい」とコメントしていましたが、これは何を根拠としてのものだったのでしょうか。
事業実態があることが確認できているということは、既に返済されている案件については返済原資も特定できていないとおかしいのではないでしょうか。
マネオマーケットに対する行政処分から約10ヶ月が経過しました。
その間、進捗状況報告は何度もされましたが、ごちゃごちゃ言っても結局のところ10ヶ月も経過して約8億円が特定の出資者に償還されただけです。
現在の延滞中金額は約126億8千万円にのぼります。
償還済み金額に比して気の遠くなるような数字ですよね。
投資は結果が全てです。
一番早くGILに戻された供託金さえも出資者には返済されていません。
出資者にほとんど返済できていない現状では、JCサービスもマネオマーケットも何の結果も出していないも同然です。