ホンネのソーシャルレンディング投資実践録

専業投資家です。あらゆる分野に手を出しています。

ラッキーバンク事案の疑問点とmaneoで新たな返済遅延発生

【PR】

こんばんは!ソーシャルレンディング投資家のサイタマンです。

 

本日は、ラッキーバンクから予定どおり遅延総額の約32%の割合での振り込みがあったようです。

訴えを提起するとかでなければ、これで一応の決着ですよね。

私は、ラッキーバンクには投資していませんので、実際に返金がされるまでは疑問点については触れないようにしていました。

もし万一、ラッキーバンクが高い割合での返金を実現してしまった場合は単なる思い過ごしになり、ラッキーバンクに対する営業妨害にもなると考えていたからです。

でも、結局遅延総額の約32%しか返済されなかったという結果に終わりましたので、ラッキーバンク事案の疑問点を書かせていただきます。

このラッキーバンク事案、証券取引等監視委員会から金融庁に行政処分を求める勧告が行われたのが平成30年2月20日だったわけですが・・・

私がこの事案で最も不可解に思っているのは、平成30年2月に、合計約10億5千万円もの大規模募集を行っていることなんですよね。

ラッキーバンク案件はそれまでクリック競争になるほどの人気でしたが、2018年2月は明らかに募集のペースが上がっています。

行政処分勧告が行われる前日の2月19日に至っては、一日で約2億5千万円も集めています。 

何が言いたいのかといいますと、証券取引等監視委員会による行政処分勧告でも「29年3月以降に償還期日を迎えるファンドに係る借入金の返済が困難な状況となっていることを認識したにもかかわらず、その後もX社を貸付対象先とするファンドの募集を継続している。」と指摘されているとおり、本当にラッキーバンクは平成29年3月から1年近く経った平成30年2月時点においてもX社(ラッキーバンク社長の親族経営会社)の財務状況では返済困難だということを知らずに大規模な募集をかけていたのかというところが最大の疑問なのです。

証券取引等監視委員会や金融庁の指摘はありますが、確たる証拠はありませんので何とも言えません。しかし、もし知っていたとしたら、今後X社への融資が不可能となることを見越した行政処分前の駆け込み募集ということになってしまいますがどうなんでしょうか。

恐らくラッキーバンクは知っていたなどとは言わないでしょうし、知っていたかどうかを立証することは非常に困難でしょう。

また、ラッキーバンクの募集ページには、「※提出資料は、借入人より提出されたもので、弊社が正確性や真偽等を保証するものではありません。」と記載されていますし、「本当にX社が返済困難な財務状況だとは知らなかった」と言われてしまえばそれまでなのですが、何か腑に落ちないものがあります。

 

約32%の割合での返金ですので、訴訟費用のことも考慮しますと、よほどの大金を入れていなければこれでラッキーバンク事案は終了なのでしょうが、「ソーシャルレンディングの仕組みを悪用できる可能性」を示唆した事案になってしまったのではないかと思います(あくまでできる可能性の話であり、ラッキーバンクが実際に悪用したと言っているわけではありません)。

 

maneoでも昨日、2億3000万円の返済遅延があったようです。

こちらは募集時の担保余力が6億7900万円で、そこから更に担保余力は大きくなっているとの説明がなされていますので、回収に期待が持てそうではあります。

8.5 %という高い利回りでの募集ですので、最終貸付先の事業が上手くいかず担保権を実行しなければならない事態が発生するのは仕方のないことでしょう。

しかし、maneoの場合は担保評価の妥当性に疑問が投げ掛けられている状況ですので、是非とも納得できる価格できちんと担保権を実行できるんだということを示していただきたいと思います。maneoの返済遅延案件では未だに担保権が実行された事例を知りませんので・・・

何か、maneoでの返済遅延には慣れてしまった感がありますね。高利回りでの運用ではありますが、あまりにも返済遅延が続き過ぎではないでしょうか。

私は、maneoではまだ運よく遅延案件にはあたっていませんが、再投資は当面見合わせるしかないようです。

 

(2019年1月9日追記)

さあ、ブログを書き上げたので他のソシャレンブログを見てからコンビニでも行くか!と思ってブログ巡回していたところ・・・クラウドリースとキャッシュフローファイナンスで新たに遅延が発生しているとの記事を読んでしまいました・・・

クラウドリースは初の遅延発生ですよね。

私は両社には投資していませんので、どのような案件かも分かりません。いろいろと経緯が書いてあるようですが、ラッキーバンクの暗い話題を書いた後で読む気力が出ませんね・・・

それでは・・・