おはようございます!ソーシャルレンディング投資歴9年目のサイタマンです。
債権総額のわずか約3%でサービサーに債権譲渡して、出資者に約30億円もの損害を与えた悪名高き「みんなのクレジット」の民事訴訟判決が、昨日6月30日に下されました。
原告側の請求を全面的に認めて計約9300万円の支払いを命じたとのことです。
被告は「みんなのクレジット」(現・スカイキャピタル)と関連企業4社となっています。
個人投資家22人が原告となっていたとのことですので、一人当たり平均約420万円になりますね。
私自身は投資していないため、「みんなのクレジット」や「ラッキーバンク」や「トラストレンディング」の話題を取り上げることはほとんどないのですが、この裁判傍聴記事の白石伸生氏の証言には本当に腹が立ちました。
「みんなのクレジット」では、複数企業に貸し付けているように表記しておきながら、そのほとんどを親会社の「ブルーウォールジャパン」やその関連会社に融資したり、白石氏個人の口座に入れていたことはご承知のとおりだと思いますが、この民事訴訟の当事者尋問では、その責任を金融庁や東京都になすりつけています。
要するに、複数の企業に貸し付けているかのように投資家に誤認させる表記をしなければならなかったのは金融庁や東京都の「貸付先の匿名化方針」のせいだと証言しています(詳細は上記記事をご参照ください)。
東洋経済が東京都貸金業対策課に尋ねたところ、「当時の担当者や記録にも当たったが『アルファベット表記を変えるように』という言葉で指示した事実は確認できなかった」と回答した。
尋問の場でうそを述べたり事実にないことを付け加えたりすると、10万円以下の過料を科されることもある。白石氏の証言には本来それだけの重みがあるはずだが、双方の言い分は食い違っている。
東京都と白石氏のどちらがうそをついているのかは分かりませんが、東京都は「白石証言」を真っ向から否定していることは特に記載しておかなければならないでしょう。
「潔く判決には従いたいが、私たちの子どもたちが投資家からの嫌がらせやストーカー行為を受けている。原告(投資家)だけでなく、私たちの被害を救う裁判にもしてもらいたい」
去る11月6日、東京地方裁判所の626号法廷。紺色のスーツに身を包み、被告として証言台に立った「みんなのクレジット」(みんクレ)元社長の白石伸生氏は、居並ぶ裁判官たちにそう訴えていた。家族の被害に話が及ぶと涙混じりの声に変わった。
あくまで白石氏の証言に過ぎませんので、どこまでが事実かは分かりません。
しかし、ネット検索するだけで白石氏の経歴や家族構成や氏名は容易に調べることができるのですから、多額の被害を受けて人生を狂わされた投資家などは、いろいろ調べて白石氏の家族に「金返せ!」くらいはあるかもしれないですよね。
それに、こんな記事を読めば、投資をしていない私でさえ腹が立つのは事実です。
白石氏には全く同情はできませんし、多額の被害を受けた投資家の気持ちは分からなくはないですが、日本は一応法治国家ですので、違法行為だけはやめておいた方がいいとは思います。
今回の原告全面勝訴判決は、本当に良かったと思います。
白石氏には、少しでも良心というものが残っているのでしたら、「潔く判決には従いたい」という言葉を実行に移していただきたいですね。