こんばんは!専業投資家という名の無職歴14年のサイタマンです。
老後資金はこれだけ必要ですよ!という類の民間の調査は今までも数多くあり、夫婦2人世帯では3000万円必要だとか5000万円は必要だとか、いやいやそれでも足りないとか試算されていましたが、金融庁が興味深い報告書を公表しました。
金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書の公表について:金融庁
この報告書によりますと、男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦では、年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字が出ると試算し、20年生きると1300万円、30年だと2000万円が不足するとのことです。
そして、公的年金が「老後の収入の柱であり続けることは間違いない」としながらも、支出の再点検や保有資産を活用した資産運用などで、資産寿命を延ばす取り組みが必要としています。
現役世帯については、少しずつでも毎月一定額を複数の投資商品に長期間、分散して投資し続けることを提案し、長期的につきあえる金融機関や投資アドバイザーを見つけておくことも重要だと提言されています。
ここからは私のホンネになるのですが・・・
こんなことは、読んでくださっている方も恐らく数千万円以上は金融資産を保有している小金持ちが多いであろうソシャレンブログだから書くのですが、老夫婦2人世帯であっても30年でわずか2000万円でいいの?という感じがしませんでしょうか。
私は率直にそう感じました。
実生活だと嫌われることは分かっていますので、こんなことは絶対に言いませんが(笑)
公的年金は受給額は下がり、開始年齢は上がるでしょうから、余裕をもって見積もってみても3000万円もあれば足りるか?という感じでしょうか。
金融庁様は「今すぐにでも長期分散投資を開始しましょう!」と下々の者にお達しされたのかもしれませんが、私などはもう「リスクを取って運用する必要はないのか?」と逆に思ってしまいました。
もちろん必要資金などは、老後の生活スタイルにも大きく左右される話ではありますが、平均値が30年で2000万円でいいというのは何とも少ない気がします。
この試算だと、特に男性については65歳からの老後は30年もないことが多いため、ほとんどのソシャレンブロガーさんは余裕ではないでしょうか。
しかしまあ、金融庁様はえらく「つみたてNISA」を推奨しますねえ。
報告書でも「資産形成(投資)にあたってのポイント」として、つみたてニーサが取り上げられていました。
まあ、金融庁様からすれば、ここまで金融商品の種類を絞ってあげれば金融リテラシーの低い愚民でも選択できるだろうということなのかもしれません。
(金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」資料より抜粋)
金融庁様から言わせれば、手数料がそこそこ高く、毎月か数か月ごとに分配され、雑所得として大々的に税金がむしり取られるソーシャルレンディング投資などは、長期的な資産形成手段としては失格なのかもしれませんね。
まあ、私はこんな平均値を狙う投資は大嫌いなので独自のポートフォリオで投資を続けますが(笑)
それにしても、老後資金なんてあまり考えたこともないのですが、平均するとこんなものなんですね。
日本においては富裕層の定義は金融資産1億円以上、超富裕層の定義が金融資産5億円以上となっていますので、老後資金としては何となく1億円以上キープしておけば余裕のある生活ができるかも程度に考えていたのですが、老後は活動量も減っていくのでそんなに使わないということでしょうか。
そこまで大金持ちになってやろうという気概のない私からすると、何か投資意欲が削がれる報告書でした。