ホンネのソーシャルレンディング投資実践録

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あなたは本当にソシャレン投資をする必要がありますか?

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こんばんは!ソーシャルレンディング投資家のサイタマンです。

 

ソーシャルレンディング投資にリスクは二種類あるということについては、たいていの方はご理解いただいていると思います。

それは、「事業者リスク」と「運用(案件)リスク」になります。 

「事業者リスク」については、投資前にできる限り調査し常識的な判断をすれば、かなりの確率で回避できるものだと考えています。

それでは、事業者が真っ当なら個別案件についても低リスクなのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。事業者にはだますつもりがなくても、当初の予測が甘かったり、事業環境が変化したりすることによって、利回りが予定より低くなってしまったり、場合によっては損失を出してしまうこともあります。これが「運用(案件)リスク」です。

 ソーシャルレンディング投資の場合は、貸付先が匿名化されている案件も多いため、リスクとリターンの釣り合いを評価することは非常に困難なところがあり、結局は事業者の目利き力を信用するしかない局面が多くなります。

すなわち、どんなに手堅いと思われるソーシャルレンディング投資案件においても、ミドルリスク以上の運用リスクは取らざるを得ないものだと言えます。

 

本来、リスクなどは取らなくて済むなら取らないほうが良いと思います。つまり、投資をせずに必要な金額が手に入れられる方は、投資をすればその分、資金は長期・短期にかかわらずリスクに晒されますから、投資などする必要はないと考えます。

投資をせずに必要な金額が手に入れられる人は、ほぼリスクがなく、いつでも必要な時に必要なだけつかうことができる普通預金に入れておいたほうが良いと思います。

すなわち、これはソーシャルレンディング投資に限りませんが、どれだけの運用リスクを取れば、最終的に自分の希望する資産額に達することができるのか?という、取るべきリスクの高低を把握していないことが問題なのだと考えます。

 

そもそも投資というものは、労働収入だけでは自分の理想とする現在の生活資金と老後資金が築けないという方が実行するかどうか検討するべきものだと思っています。

しかしながら、ソーシャルレンディング投資をされている方の中には、「自分は本当にソーシャルレンディング投資をする必要があるのか?」という根本からは考えていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、ただ単にソーシャルレンディングに関するサイトやブログを見て「管理人がこんなに凄い額を投資されていて、そんなお金持ちがおすすめしている案件だから」とか、「とにかく、比較的安全で7%の高利回りと書いてあるから」といった理由から投資を始められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

例えば、サイトやブログに書かれたみんなのクレジットの異常な高額還元キャンペーンと案件利回りをみて投資し、野菜の贈り物に好印象を抱いて追加投資までされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本来、みんなのクレジットが仮に真っ当な事業者であったとしても、あのような一か八かのリスクを取って投資する必要のある方はほとんどいないはずなのですが、結果として40億円以上の資金が集まってしまいました。

このように、リスクを意識しているつもりでも、本来自分が取るべきリスク以上のリスクを取ってしまっている方が多いように感じます。

 

ソーシャルレンディングに関するサイトやブログを読むのは勉強になる面もありますし構わないと思いますが、その投資案件が本当に自分にとって必要な程度のリスクを取ったものであるかどうかの最終判断は慎重にご自身でしないと、後悔することになりかねません。現状その可能性は非常に高いと思います。

 

私の場合は、40代前半にして既にリタイア状態で、今の資産状況ですと、将来にわたって豊かな暮らしをしていくためには、投資から利回り5%前後の収入を得る必要があり、その利回りを得られる可能性が高いと判断して、大金を投じる事業者をかなり絞ったうえで、運用リスクを取ってソーシャルレンディング投資をしています。

 

ここはソーシャルレンディング・不動産投資型クラウドファンディング関連ブログですので、個人的見解としておすすめの事業者や案件は書いていくつもりです。

しかし、皆様それぞれ年齢や家族構成、資産や収入は異なりますので、誰しもにあてはまる理想の投資案件などは分かりません。

ソーシャルレンディング投資の場合は、案件自体の匿名性が高いことから、真っ当な事業者であっても、場合によってはリスクに対してリターンが見合っていない案件が紛れている可能性はあると思いますし、上場企業の社債感覚で出資される方にとってはリスクが高過ぎる金融商品であるとも考えています。

 

結局のところ、当人にとって最適な投資だったかどうかは、人生の最終的な結果が出てみなければ分からないことではありますが、「本当にこのソーシャルレンディング投資案件は自分にとって必要な分だけのリスクを取ったものか?」と考えてみることは必要なのではないでしょうか。