こんばんは!専業投資家という名の無職歴13年のサイタマンです。
今回の記事はソーシャルレンディングとは全く関係ありませんので、ソーシャルレンディングに関する記事をご期待されている方は読み飛ばしてください。
私は、専業投資家歴13年なのですが、会社を辞める前は、結構な頻度で個人投資家の集まりに顔を出したりしていました。
そのなかには怪しいホームパーティーのようなものもあり、今回はそこで知り合った方の話です。
その方は当時、健康食品のネットワークビジネス商材を扱う会社を経営されていて、トレードで儲けが出始めていた私に、「キングスレーキャピタル」なるものを勧めてきました。
それは要するに、本来超富裕層向けの金融商品を小口化して、オフショアで運用して利益を出して配当するというものだったのですが、どう考えても怪しいネットねずみ講にしか思えなかったので断りました。
その後、その社長は同じような仕組みの「アンカーポート」というものも勧めてきましたが、それも断りました。
その方が取り扱っていたネットワークビジネス商材の中の健康食品は何個か買ったりもしていましたので、その後も食事に行ったりする程度の関係は続いたのですが、その方はついにFX系のネットワークビジネスの親玉に自らなってしまいました。
ちなみにその方は、当時、投資の勉強など全くされておらず、FXについてもほとんど素人の状態でした。
もちろんそのような事業が成功するはずもなく、裁判沙汰にもなり、拠点を東京に移されてからは音沙汰はありませんでした。
それから時は過ぎ、4年ほど前にその社長から久しぶりに連絡があり、会ってみると、新しい仮想通貨の話をしてきました。
その仮想通貨の具体名を書いてしまいますと、その仮想通貨に投資されている大勢の方にご迷惑をお掛けするかもしれませんので記載しませんが、その仮想通貨の広め方は、ネットワークビジネスの仕組みそのものでした(当然、ネットワークビジネス自体は違法ではありません)。
当時ネット検索してみると、何もその仮想通貨についての情報はなく、確かに今、上位層としてその仮想通貨を広める位置を確保すれば儲かる可能性もあると思いましたが、さすがにそれはやめておきました。
その方は、もちろん仮想通貨の仕組みなどほとんど理解しておらず、基本的な用語さえも誤って使用されていました。
その後、ネットワークビジネスの仕組みを利用して、その方は、その仮想通貨を一気に日本全国に広めていました。
私は当然、実体のない詐欺コインだと思っていましたので、いつか崩壊するだろうと思って見守っていたのですが・・・ある日、実際に海外の有力仮想通貨取引所に上場してしまったんですね。
そして仮想通貨取引所に上場して、その価値は私が勧められたときの価格の1,000倍以上になり、仮想通貨時価総額は一気にトップ10に入ってしまいました。
キングスレーキャピタルやアンカーポートのようなネットねずみ講金融商品を広めていた偽物が「本物の大富豪仮想通貨投資家」になった日でした。
それでも当時はICOブームでしたので、すぐにメッキが剝がれて大暴落するだろうと考えていたのですが、価格は他の有力仮想通貨と連動して上下するようになりました。
要するに、十分な流動性が出てきてしまったわけです。
その後、その方は仮想通貨関連本を出したり、仮想通貨の専門家としてセミナーを開催されています。
その仮想通貨の開発会社がほとんど開発実体がないのか、実際に開発が行われているのかは私には分かりません。
しかし、現在もその仮想通貨が、時価総額ランキングトップ10を常に維持しているのは紛れもない事実です。
そして、その仮想通貨ネタを仕入れて指導的立場で日本で広めていた人物は、完全に仮想通貨の素人で過去に怪しい投資商材を扱っていたのも事実です。
私は現在、ソーシャルレンディングで利回り数%の案件がどうだこうだという類のブログを書いているわけですが・・・
あの時この夢のような仮想通貨の話に乗っていたらどうなっていたのだろう・・・これらは全て事実なのですが、私はまだ夢の中にいるようなそんな感覚になるのです。