こんばんは!ソーシャルレンディング投資家のサイタマンです。
2月15日18時から、東証二部上場企業デュアルタップが組成するファンド第2弾がFunds(ファンズ)で募集開始されます。
前回に続き、資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)シリーズ」への投資を行うファンドです。
今回は、ファンド組成企業であるデュアルタップについて分析したいと思います。
デュアルタップは、2006年8月設立、2016年7月東証JASDAQ上場、2018年6月東証二部へ市場変更された、東京都区部で投資用マンション販売とサブリースなど管理を展開する企業です。
主力事業は投資用ワンルームマンションの[XEBEC(ジーベック)シリーズ」販売ですので、まさにFunds(ファンズ)では、主力事業に対するファンドが募集されていることになります。
2018年6月期の連結売上高は97億7800万円、営業利益は5億6600万円、当期利益は3億2500万円と全て前期を上回る結果となっています。
(株式会社デュアルタップ2018年6月期 有価証券報告書より抜粋)
ただし、まだまだ発展途上の企業ということで、現金は13億4000万円ありますが、同時に、短期借入金(14億4286万円)、1年内償還予定の社債(6340万円)、1年内返済予定の長期借入金(3億1737万円)もありますので、財務基盤が安定しているとは言えません。
本日発表された2019年6月期中間決算では、第2四半期累計の連結売上高は25億4000万円(前年同期比60.8%減)、営業損益は4100万円の赤字(前年同期実績5億7100万円の黒字)となりました。営業赤字とはなっていますが、収益物件の販売は顧客への物件引渡しで売上計上となるため、四半期ごとの同社業績は物件の竣工、引渡しのタイミングにより偏重が生じる傾向があります。
通期業績は売上高111億9000万円(前年同期比14.4%増)、営業利益3億2600万円(同42.3%増)が見込まれており、従来計画を達成できる見通しです。
新興の不動産会社だけあって株価については乱高下の激しい銘柄ですね。
私がこの銘柄を買うとしたら、この銘柄だけをウォッチして安値で拾おうと頑張るのは時間の無駄なので、同じセクターの銘柄をまとめて毎日ウォッチして順番に安値で拾ってリスク分散すると思います。
財務基盤は同じファンド組成企業であるロードスターキャピタルのように盤石とは言えませんが、運用期間1年程度のファンドであれば、万一、不動産市況が悪化したとしても、よほどのことがない限りデュアルタップは乗り切れるのではないでしょうか。
デュアルタップの組成するファンドに担保・保証はありませんが、借り手であるDualtap Property Management社がファンド組成企業であるデュアルタップ社に対して利払い・返済の責任を負います。
つまり、投資家が受け取る分配金額は、Dualtap Property Management社のデュアルタップ社に対する利払い・返済に連動し、XEBECシリーズの事業の成否とは直接連動しません。
Fundsから提供される案件は当然社債ではありませんが、ファンド組成企業の関連会社へリコースローンとして貸し付けられることから、ファンド組成企業の社債的な意味合いもあります。
Fundsに関してはクリック競争に熱くなって一気に多額の資金を投入するよりは、リスクとリターンを考慮した上で、ファンド組成企業間で分散投資をしていくのが良いと考えています。
実際、運営会社のクラウドポートもホームページ上で、「特に重要なこと」として、特定のファンド組成企業に資産を集中することがないよう注意喚起されています。
デュアルタップ案件については、当分は激しいクリック競争になることが予測されることから、実際に投資できるかどうかは分かりませんが、分散投資のためにクリック競争に参加する価値はあると考えています。
※私は、かなり安全性の高いファンド設計になっていると判断しましたので、Funds(ファンズ)に口座開設の申込みをさせていただきましたが、元本保証ではありませんので、最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします。