ホンネのソーシャルレンディング投資実践録

専業投資家です。あらゆる分野に手を出しています。

【検証】クラウドクレジット案件への投資の妥当性

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こんばんは!ソーシャルレンディング投資家のサイタマンです。

 

私は、2011年8月からソーシャルレンディング投資を始めたのですが、その時点ではクラウドクレジットは設立されていませんでした。その後、2013年1月に会社が設立され、2014年6月からファンドの募集が開始されました。

 

クラウドクレジット社長の杉山智行氏は東京大学法学部卒業後、大和総研SMBC、ロイズ銀行東京支店に入行され、2013年1月にクラウドクレジット株式会社を設立されました。

 今年の初めにはガイアの夜明けでも取り上げられ、その知名度は飛躍的に向上しました。

 

しかし、私は、今までクラウドクレジットでは投資をしていませんでした。

理由は以下の三点からです。

 

①海外投資案件は投資先を監視しにくいのではないか

②どうしても投資コストが高くなる

③サービス開始時は、FXで既に日本円以外にレバレッジを掛けて投資をしていた

④デフォルトは不可欠という前提に立ったファンド設計

 

①に関しては、例えば、ガイアファンディングの一斉遅延発生事案をみていただければお分かりいただけると思います(クラウドクレジットでも過去にリスクが顕在化したことがありました)。

②に関しては、為替ヘッジコストは大体1%くらいという認識だったのですが、今年に入ってコストが急上昇しているようです。

www.nikkei.com

③に関しては、個人的な事情で、これ以上為替変動リスクを取りたくなかったということです。

④に関しては、クラウドクレジット案件内で分散投資をすれば解決する問題ですが、当時の私は、株やFX等、他のトレードで忙しく、きちんと分析する余裕がなかったことで敬遠したということです。

 

以上のような事情で、クラウドクレジットだけではなく、そもそもソーシャルレンディングでは海外案件には一切投資したことがなかったのですが、本日、数年ぶりにクラウドクレジットのHPを開いてみますと・・・・・出資企業が凄いことになっていました。

なんじゃこれは(笑) 

 

【出資企業】

伊藤忠商事株式会社
フェムトグロースキャピタル有限責任事業組合
有限責任事業組合フェムト・スタートアップ
マネックスベンチャーズ株式会社
株式会社GCIキャピタル
第一生命保険株式会社
三菱UFJキャピタル株式会社
LINE Ventures株式会社
YJキャピタル株式会社
ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社
グローバル・ブレイン株式会社
SBIインベストメント株式会社

 

超有名企業系ベンチャーキャピタルが出資企業として名を連ねていました。

元からクラウドクレジット自体がファンドの組成に当たって不正をするようなことはないと、その点は信頼していましたが、より信頼度が上がっていました。

 

それに、「運用状況・運用実績のご報告」とか募集サイトの情報充実度が凄いですね。ここまで詳しく月ごとの投資家の損益分布図を提供している事業者は他にはありません。そもそも他の事業者はデフォルトすることを前提としていないのかもしれませんが、ソーシャルレンディング投資に一定割合でのデフォルトは付きものだと思いますので、今後は投資家の損益分布図を公開してみても面白いと思います。

 

私としては、現状、FXの外貨ポジションがかなり解消されてきて、株式投資についても余裕が出てきたため、少しはリスクを取って海外案件にも投資してみようと思っていたところですので、クラウドクレジットで口座開設してみたいと考えています。

 

しかし、損益分布図を見ますと、クラウドクレジットのリターン分布は幅広く、収支がマイナスとなっている投資家も割合は小さいですがいらっしゃいますので、あくまで小口での投資を考えています。

 

少し気になるのは、最近、投資家の利回りが低下してきていることです。これは、より安全性を求めたファンドが多く組成されるようになってきているということでしょうか。

例えば、 2018年8月の平均利回りは5.0%ということで、かなり低めに感じます。

 

私としては、安全性を重視するなら、みんなのクレジットやラッキーバンク事件を経てもなお、国内不動産担保付き案件に投資したいと考えています。

両社の場合は、そもそも担保価値評価が適切に行われていなかったため元本が大きく棄損しましたが、SBIソーシャルレンディングの事例では担保権が実行され、元本が大きく棄損することはありませんでした。

やはり、不動産担保付き案件は延滞時の債権回収まで考慮すると安全性が高いことに変わりはないと考えています。

 

ちなみに、私はソーシャルレンディング投資歴7年ですが、国内不動産担保付き案件を中心に投資してきて、未だにマイナスリターンを経験したことがありません。

そもそも唯一一部デフォルトしたのがSBISLの不動産バイヤーズローンファンドでしたが、担保権が実行され、分配金額が元本棄損額を上回りましたので、ソーシャルレンディング投資で案件単位での損失が確定したことはありません。

 

結論としましては、株主構成をみてもクラウドクレジットは信頼できる事業者ですが、案件の安全性を第一に考えるなら他の事業者の国内不動産担保付き案件に投資します。しかし、クラウドクレジットという事業者は信頼できますので、少額でリスクを取って二桁の利回りを狙う投資先としては妥当だということになります。