ホンネのソーシャルレンディング投資実践録

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【SBISL事件一気に】過去最高益と調査報告と家宅捜索と

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こんばんは!SBIソーシャルレンディング投資歴10年目のSAITAMANです。

 

①本日、SBIホールディングスの21年3月期決算発表があり、連結税引き前利益は前期比2.1倍の1403億円に急拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新しました。

株価も上がっていますし、SBIHD株主としてはSBISLの最大150億円の特別損失を計上という方針も仕方のないことだと割り切れるのではないでしょうか。

 

②そして、決算発表日に合わせたものと推測されますが、SBISLから、第三者委員会の「調査報告書」が公表されました。

「調査報告書」では、社名等は伏せられていますが、ファンドごとの詳細な経緯が記載されています。

www.sbi-sociallending.jp

 

③また、「テクノシステム」という横浜市の太陽光発電関連会社が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたという報道もありました。

調査報告書では、社名は伏せられていますので、このような報道があったという事実のみ記載しておきます。

ある程度予測していたこととはいえ、全て同じタイミングで動きましたね。

news.yahoo.co.jp

 

先にSBISLから報告されていたとおり、「調査報告書」では、 業務執行者として通常求められる善管注意義務を十分に果たしていなかったとの指摘がされています。

当社の行為の適法性について、以下のとおり指摘を受けました。
①「虚偽の表示」又は「重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示」(金商法38条9号、金商業等府令117条1項2号)が存在すること。
②顧客に対する匿名組合契約に基づく営業者としての善管注意義務に係る違反が存在すること。

 

そして、問題ファンドへの融資を、経営トップとして自ら先頭となり積極的に進めたのは、当時の代表取締役社長であったと結論付けられています。

先頭となり積極的に進めた・・・自らの個人的・経済的利益を得るためではなかったと記載されていますが、何かそうしなければならない理由でもあったのでしょうか。

なお、「調査報告書」では個別ファンドの資金使途違反状況も記載されています。

https://www.sbi-sociallending.jp/assets/pdf/report210428.pdf

当委員会は、前述のとおり、遅くとも、2020 年 7 月 29 日の時点において
は、A 社の工事完成能力等を検証しないままに新規案件の募集を行うことは
差し控えるべきであり、そのような検証をなさずに、同日以降に募集に至
った 3 ファンドについては、募集・貸付を行うべきでないことに気付き、こ
れを踏みとどまるべきであったものと判断している。
これら 3 案件を含め、A 社関連ファンドへの融資を、経営トップとして自
ら先頭となり積極的に進めたのは、正に SBISL の当時の代表取締役社長であ
る。同人はまずもって本件問題発生に係る経営責任を負担すべきものと考
える。
また、当時の社外取締役を除く取締役 2 名については、必ずしも、代表取
締役社長ほどに A 社関連ファンドを主体的・積極的に進めようとしていたも
のではない。その 1 名については、代表取締役社長への諫言等を多く行って
いることも認められる。
一方で、最終的には代表取締役社長に追随し融資を承認しており、取締
役会のメンバーとして代表取締役社長への監督機能を適切、十分に発揮し
ていたものとは認めることはできない。また、本報告書で述べたとおり
様々なリスク管理体制の整備を怠った点は否定できず、これらについても
一定の経営責任を認めざるを得ないものと考える。
なお、当委員会の調査において、SBISL 役職員に、自らの個人的・経済的
利益を得るために、故意性・悪意性ある積極的行為を行った者の存在は認
められなかった。 

 

損失補填がきちんとなされ、残りのファンド運用をしっかりしていただければ、社内処分については投資家にはあまり関係のないことではありますが、当時の代表取締役社長織田貴行氏が解任、他役員二名が減給処分となっています。

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当該ファンドの出資者として一番気になるのは、最終的に損失補填されるのかという点だと思いますが、第三者委員会の調査報告書においても、SBISLの方針は全面的に支持されています。

既に SBISL よりなされている公表によれば、SBISL は、本報告書を踏まえ
改めて判断するとの留保付きではあるものの、本件のファンドの投資者に
対して、未償還元本相当額の償還に向けた取組みを、適切なリーガルプロ
セスを経つつ進めていく方針とのことである。当委員会としては、本報告
書において報告したとおり、本件における投資者被害は、SBISL の金融商品
取引法に違反する行為により、その責に因って生じたものと認識しており、
かかる投資者被害回復への取組みを全面的に支持するものである。

 

その他、SBISLのプレスリリースでは、「当面の間、新規募集を停止し、再発防止策の整備等に邁進してまいります。」として、様々な再発防止策を示し、今後も事業継続されるような書き方がされています。

しかし、「関係者への取材」ということではありますが、SBIHDがソーシャルレンディング事業からの撤退を検討しているとの報道もされていますので、今後どうなっていくのかはまだ分からないですね。

news.yahoo.co.jp

 

個人的には、今回問題があったとされるファンドには投資していませんでしたので、残りのファンドをきっちりと運用していただければそれで良いと考えています。

ポチっとありがとぅ~ヾ(〃^∇^)ノ♪

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