こんにちは!ソーシャルレンディング投資家のサイタマンです。
今回は、ソーシャルレンディング業界第3位の累計応募金額(本日時点で約427億円)を誇るクラウドバンクについて分析させていただきたいと思います。
クラウドバンクは、私のソーシャルレンディング投資歴においても、2013年12月からSBISLに続いて2番目に投資を始めた事業者になります。
現在も、投資額上位2社とはかなりの開きがありますが、SBISL、オーナーズブックに次いで3番目に投資額が多いソーシャルレンディング事業者(超短期で年越し投資をしているスマートレンドを除く)になります。
クラウドバンクのHPをみていて気付いたのですが、クラウドバンクがサービスを開始したのが2013年12月のようで、私はサービス開始時からお世話になっていることになりますね。
そんな、5年間もコツコツ投資を続けてきたクラウドバンクでの総利益額が、グリーンインフラレンディングの期限の利益喪失額と同じだということは以前にも触れさせていただきました。
ソーシャルレンディング投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資だと言われますが、事業者選びを間違えますと、超ハイリスクな投資になってしまいます。
真っ当な事業者を選んでこそ「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資が実現します。
私の場合は、SBISLかオーナーズブックが業者ごと吹き飛んでしまいますと、それだけでソーシャルレンディング投資は終了、あとは撤退戦という状況になってしまいますが、この2社をメインに分散投資を続けている限りそのようなことにはならないのではないかと現時点では考えています。
ちなみに、ソーシャルレンディングサービスの「クラウドバンク」を運営しているのは「日本クラウド証券株式会社」ですが、日本クラウド証券株式会社の親会社は「クラウドバンク株式会社」になります。
まず、クラウドバンクを運営する「日本クラウド証券株式会社」の決算をみていきたいと思います。
以下のリンク先は日本クラウド証券株式会社の2018年3月期の決算発表内容になります。
(出典:日本クラウド証券株式会社平成30年3月期業務及び財産の状況に関する説明書)
営業成績等の推移をみても明らかなように、2016年3月期、2017年3月期はいずれも赤字決算だったのが、2018年3月期は営業収益が大幅に増加し、4億6500万円の黒字決算になっています。
受入手数料がソーシャルレンディング事業によるものかどうかは分かりませんが、それを差し引いてみても、日本クラウド証券の事業構成から、ソーシャルレンディング事業単体で黒字決算にもっていけたということが読み取れます。
なお、顧客からの預り金も順調に増加しており、ソーシャルレンディング事業が、規模の面でも利益の面でも順調に推移していることが分かります。
2017年3月期が2100万円の赤字決算だったことを考えると、2018年3月期の4億6500万円の黒字決算というのは、顧客からの預り金の伸び率に対して利益の伸び率が圧倒的に大きく、主力がソーシャルレンディング事業だということを考慮すると、「クラウドバンク大躍進」と言っても過言ではないと思います。
やはり、主力事業で利益を得られている状態が最も好ましく、募集金額も大幅に増加している2019年3月期決算がどういう結果になるのか今から楽しみでもあります。
次に、日本クラウド証券株式会社の親会社であるクラウドバンク株式会社の決算内容についてですが、こちらも単体で当期純利益が約4,370万円と黒字決算になっています。
(出典:クラウドバンク株式会社平成 30年3月期決算公告)
ソーシャルレンディング事業を担う日本クラウド証券の親会社が黒字というのも、グループ全体の事業が収益を生み出しているということを表しているといえ、好ましいことであるのは間違いありません。
クラウドバンクが2013年12月から2017年9月までに集めた累計金額は約187億円でした。そして2018年12月現在の累計募集金額は約427億円ということですので、わずか1年3カ月の間に240億円もの募集金額を達成したことになります。
特に、maneoマーケットの遅延案件続出以降、SBIソーシャルレンディングとクラウドバンクへの資金の流入が顕著になっているように感じます。
クラウドバンクは証券会社が運営し、5年間の実績もあることが安心感につながり、出資総額が急増しているのでしょう。
今回分析させていただきましたように、クラウドバンクは決算内容も飛躍的に改善していますし、ソーシャルレンディング業界第3位の募集金額というのも納得ではあります。
あとは、案件の大部分がクラウドバンクグループ内事業への貸し付けになっていると思いますので、どこか大手資本でも入ってくれば、より透明性が高まり、万全の体制になるようなそんな状況だと思います。